insolvencyの意味と例文

英文契約書・日本語契約書の作成・チェック(レビュー)・翻訳の専門事務所です。(全国対応)宇尾野行政書士事務所

英文契約書の契約解除債務不履行事由の規定で使われる用語であるinsolvencyについて解説します。例文に訳をつけています。例文中の他の基本表現に注記しました。

1.解説:

1)insolvencyとは

insolvencyは、支払不能、債務超過を意味します。

支払不能とは、債務者が支払能力を欠き、弁済期の到来した債務を弁済することができない状態のことをいいます。

債務超過とは、債務者の負担する債務の額が、資産の額を上回っている状態(=資産をすべて売却しても債務を返済できない状態)のことをいいます。

2)insolvencyの使い方

insolvencyは、英文契約書のEvents of Default(債務不履行事由の条項)Termination(契約解除条項)などの規定で、以下のような内容で使われます。(青字部分)

Events of Default(債務不履行事由の条項)で:

破産、支払不能、管財人の手続きを開始したとき、または第三者から破産、支払不能、管財人の申し立てがあったときは、債務不履行事由に該当する。(例文①をご覧ください)

Termination(契約解除条項)で:

いずれかの当事者が支払不能に陥った場合、通知により、契約を終了することができる。(例文②例文③をご覧ください)

2.例文と基本表現:

(注):insolvencyは、青文字で示し、基本表現をハイライトしています。

1)insolvency – 例文①

Events of Default(債務不履行事由の条項)からです。債務不履行事由に、支払い不能手続きの開始、および第三者による支払い不能の申し立てが挙げられています。

Either party will be in “Default” under the Contract if it (1) admits in writing its inability to pay its debts as they become due, commences a bankruptcy, insolvency, receivership, or similar proceeding, or makes a general assignment for the benefit of creditors, (2) becomes a debtor in a bankruptcy, insolvency, receivership, or similar proceeding commenced by a third party that is not dismissed within 30 days after commencement.

(訳):

いずれかの当事者は、次の各号の事由が生じた場合に債務不履行に該当する:(1)支払期日が到来したときに債務を支払うことができないことを書面で認め、破産、支払不能管財人による管理もしくは同様の手続きを開始する、または債権者の利益のための一般的譲渡を行うとき、(2)第三者により申し立てられた破産、支払不能管財人の管理もしくは同様の手続きにより債務者となり、当該手続きの申し立て後30日以内に取り下げされないとき。

(注):

*become dueは、支払期日が到来するという意味です。

*receivershipは、管財人による管理という意味です。

*proceedingは、手続きという意味です。

third partyは、第三者という意味です。 

*general assignment for the benefit of creditorsは、債権者の利益のための一般的譲渡と訳しています。債権者への債務の弁済を目的として債務者の財産をtrustee(受託者)に譲渡する米国破産法の手続きです。

*dismissedは、取り下げるという意味です。

2)insolvency – 例文②

Termination(契約解除条項)からです。契約解除事由に、支払い不能に陥ることが挙げられています。

Either Party to this Agreement may terminate this Agreement by written notice to the other Party if such other Party (a) becomes insolvent, (b) becomes subject as the debtor to any proceeding under any bankruptcy or insolvency Law, whether domestic or foreign, and such proceeding is not dismissed with prejudice within sixty (60) days after filing.

(訳):

本契約のいずれかの当事者は、相手方の当事者が、(a)支払不能になった場合、(b)国内又は外国を問わず、破産法に基づく手続き債務者としての対象となり、その手続きが、申請後60日以内に請求棄却されない場合 、相手方への書面通知により、本契約を終了することができる。

(注):

*Either Partyは、いずれかの当事者という意味です。

*the other Partyは、相手方の当事者という意味です。

*becomes subject as the debtorは、債務者としての対象となるという意味です。

*any proceeding under any bankruptcy or insolvency Lawは、破産法に基づく手続きという意味です。insolvencyは、破産状態とも訳されます。

*dismissed with prejudiceは、請求棄却されるという意味です。

3)insolvency – 例文③

Termination for Cause(正当事由による解除の条項)からです。契約解除事由に、支払い不能の手続きが挙げられています。

Either party may terminate this Agreement upon written notice of termination if the other party is the subject of any state or federal proceeding (whether voluntary or involuntary) relating to its bankruptcy, insolvency or liquidation that is not dismissed within ninety (90) days.

(訳):

いずれの当事者も、相手方当事者が、破産、支払不能または清算に係わる州または連邦の手続き自発的なものかそうでないかに関わらず)の対象であり、90日以内に取り下げされない場合、書面による解除の通知により、本契約を解除することができる。

(注):

*upon written notice of terminationは、書面による解除の通知によりという意味です。

*proceedingは、手続きという意味です。

*whether voluntary or involuntaryは、自発的なものかそうでないかに関わらずという意味です。

*its bankruptcy, insolvency or liquidationは、破産、支払不能または清算という意味です。

*dismissedは、取り下げるという意味です。

 

英文契約書・日本語契約書の作成・チェック(レビュー)・翻訳は、当事務所にお任せください。リーズナブルな料金・費用で承ります。

お問合せ、見積りは、無料です。お気軽にご相談ください。

電話:042-338-2557   受付時間: 月~金 10:00~18:00

メールでのお問合せは、こちらから。     

ホームページ:宇尾野行政書士事務所