or otherwiseの意味と例文

英文契約書・日本語契約書の作成・チェック(レビュー)・翻訳の専門事務所です。(全国対応)宇尾野行政書士事務所

英文契約書で何かを列挙する場面でよく使われる表現のor otherwiseについて解説します。例文に訳をつけています。例文中の他の基本表現に注記しました。

1.解説:

1)or otherwiseとは

英文契約書では、or otherwiseは、通常、

又はその他の方法で、その他何であろうと

という意味で使われます。

よくあるのは、いくつかのやり方や方法を列挙した後に、or otherwise(又はその他の方法で、その他何であろうと)が置かれます。

そして、否定文と一緒に使われて、その他何であろうと(~でない)というように、否定を強調するのに使われます。(具体的な使い方は、次の2)をご覧ください)

このように、or otherwiseは、

例示列挙に使われるincluding, but not limited to(~を含むが、それらに限定されない

否定の内容を強調するときに使われるwhatsoever(いかなる~もない、少しの~もない)

と似た表現です。

2)or otherwiseの使い方

or otherwise(またはその他の方法で、その他何であろうと)の代表的な使い方は、以下のとおりです。(青字部分)

いくつかのやり方や方法を列挙した後に、否定文と一緒に使われています。(下線部)

秘密保持条項で:

いずれの当事者も、他方当事者の同意なしに、取得した情報を使用し、公開し、配布し、又はその他の方法で開示することはできない。(例文①をご覧ください)

譲渡制限条項で:

いずれの当事者も、他方当事者の同意なしに、本契約の権利義務を譲渡し、委任し、再委託し、担保に入れ、又はその他の方法で移転することはできない。(例文②をご覧ください)

競業避止条項で:

売主は、指定販売地域において、競合製品を、販売、マーケティング、開発、流通、製造又はその他の方法で促進を行わないことに合意する。(例文③をご覧ください)

これら以外でも、or otherwiseは、保証の免責条項、責任制限条項、相殺禁止条項 契約解除条項などで、広範囲に使われます。

以上のように、or otherwise(またはその他の方法で、その他何であろうと)があると、責任や義務の対象が、何でもかんでも、つまり全部に及ぶということになるので、注意する必要があります。

2.例文と基本表現:

(注):or otherwiseは、青文字で示し、基本表現をハイライトしています。

1)or otherwise – 例文①

秘密保持条項からです。いずれの当事者も、他方当事者の同意なしに、取得した情報を使用し、公開し、配布し、又はその他の方法で開示することはできません。

Subject to the provisions of this Agreement, neither Party shall directly or indirectly, use, publish, disseminate or otherwise disclose any Information obtained in connection with this Agreement without the prior written consent of the other Party.

(訳):

本契約の規定に従って、いずれの当事者も、他方当事者の事前の書面による同意なしに、本契約に関連して取得した情報を直接的又は間接的に使用し、公開し、配布し、又はその他の方法で開示することはできない。

(注):

*subject to the provisions of は、~の規定に従うことを条件としてという意味です。

*disseminateは、配布するという意味です。

*without the prior written consentは、事前の書面による同意なしにという意味です。

2)or otherwise – 例文②

譲渡制限条項からです。いずれの当事者も、他方当事者の同意なしに、本契約の権利義務を譲渡し、委任し、再委託し、担保に入れ、又はその他の方法で移転することはできません。

Unless otherwise permitted in this Agreement, neither Party may assign, delegate, subcontract, mortgage or otherwise transfer any or all its rights and obligations under this Agreement without the prior written consent of the other Party.

(訳):

本契約で別途認められている場合を除き、いずれの当事者も、他の当事者の事前の書面による同意なしに、本契約に基づく権利義務の一部若しくはすべてを譲渡し、委任し、再委託し、担保に入れ、又はその他の方法で移転することはできない。

(注):

*Unless otherwiseは、別途~の場合を除きという意味です。

*assign, delegate, subcontract, mortgageは、それぞれ、譲渡する、委任する、再委託する、担保に入れるという意味です。 

*rights and obligationsは、権利義務という意味です。 

*without the prior written consentは、事前の書面による同意なしにという意味です。

3)or otherwise – 例文③

株式譲渡契約の競業避止条項からです。売主は、指定地域において、競合製品を、販売、マーケティング、開発、流通、製造又はその他の方法でプロモーションできません。

Seller agrees that for the period commencing on the Closing Date and ending on the fifteenth anniversary of the Closing Date, neither Seller nor its Subsidiaries will directly or indirectly sell, market, develop, distribute, manufacture or otherwise promote, pursuant to a license, any Competing Product in the Territory, or actively and knowingly assist any Third Party to do any of the foregoing.

(訳):

売主は、クロージング日から始まり、クロージング日15年目までの期間、売主とその子会社が、指定販売地域において、競合製品を、ライセンス条件に従って直接的若しくは間接的に、販売、マーケティング、開発、流通、製造若しくはその他の方法でプロモーションを行わなず、又は前述のいずれかを行うために積極的かつ意図的に第三者を支援しないことに合意する。

(注):

*the Closing Dateは、株式譲渡契約などの取引実行日(資産の受け渡し日)を意味しますが、クロージング日と訳されます。

*the fifteenth anniversaryは、直訳すると15年後の応当日ですが、意訳(15年目)しています。

*actively and knowinglyは、積極的かつ意図的にという意味です。

*the foregoingは、前述のという意味です。

 

英文契約書・日本語契約書の作成・チェック(レビュー)・翻訳は、当事務所にお任せください。リーズナブルな料金・費用で承ります。

お問合せ、見積りは、無料です。お気軽にご相談ください。

電話:042-338-2557   受付時間: 月~金 10:00~18:00

メールでのお問合せは、こちらから。     

ホームページ:宇尾野行政書士事務所