契約書の用語 - 「または」と「もしくは」の違い

日常用語では、「または」と「もしくは」は差がありません。

法律用語では次のように使い分けます。

1)二つの言葉を単純に並べる場合は、「 AまたはB 」 のように 「 または 」を使います。

2)三つ以上の言葉を並べる場合は、「、」でつなぎ、最後の二つの言葉を「または」でつなぎます。「A、BまたはC」のようにです。

3)選択のレベルが2段階になり、小さな選択と大きな選択を対比する場合は、以下のようにします。

小さな選択に「もしくは」を用い、大きな選択に「または」を用います。たとえば、「AもしくはBまたはC」のようにです。

4)選択のレベルが3段階以上の場合は、以下のようにします。

最もおおきな選択は常に「または」を用い、その下の小さい選択のレベルはいずれも「もしくは」を用います。「AもしくはBもしくはCまたはD」のようにです。

「あるいは」は、法律用語で使われることはとんどありません。