indemnify

訳:

補償する、賠償する、損害を填補する

意味合い:

一方が被った損害や費用に対し、他方がその経済的損失を 「元通りに埋め合わせる」 ことを約束する概念です。相手方を損失発生前の状態に回復させる義務を指します。

法的解釈 (Legal Interpretation):

日本の民法上の「損害賠償」よりも範囲が広く、第三者から提起された訴訟への対応費用や弁護士費用など、 「現実に支出を余儀なくされた費用」を直接的に填補させる 属性を持ちます。

実務のヒント (Practical Tip):

実務では 「indemnify, defend and hold harmless」 と三語セットで記載されることが一般的です。これにより、金銭補填、法的防御、責任免除の三層構造を構成します。

類似・関係する用語との違い:

  • compensate:
    役員報酬や労働の対価、または一般的な損失の補完に使用されます。indemnify はより「責任の転嫁」に重点があります。
  • reimburse:
    立替金の払い戻しを指します。indemnify が広範な損害をカバーするのに対し、reimburse は特定の経費精算などに使われます。
  • defend:
    訴訟手続きそのものを遂行する義務を指します。indemnify が最終的な金銭負担を担うのと、役割が区別されます。

用法:

主に Indemnification(補償条項) において、不利益が生じた際の法的・経済的責任の主体を確定させる最重要動詞として機能します。

例文(indemnify:補償する、賠償する):

【Indemnification(補償条項)より】
The Seller shall indemnify and defend the Buyer from and against any and all Losses incurred by the Buyer arising out of or relating to any breach of any representation or warranty made by the Seller in this Agreement.

(日本語訳)
売主は、本契約において売主が行った表明または保証の違反に起因し、または関連して買主が被った一切の損失について、買主を 補償し 、かつ防御するものとする。

例文の注記:

  • arising out of or relating to (~に起因し、または関連して) :補償対象を「直接的な違反」だけでなく、付随的な損害まで広く網羅するための 極めて包括的な接続フレーズ です。
  • any and all Losses (一切の損失) :限定詞を用いず、弁護士費用や間接損害までを含む 「現実の支出」すべてを填補の対象とする 強い意志を示しています。
  • representation or warranty (表明または保証) :これらに対する違反があった場合、故意・過失を問わず 補償義務(indemnify)が機械的に発動する 仕組みとなっています。