訳:
~の直前に
意味合い:
ある特定の出来事や期限が到来する、時間的に最も近い直前のタイミングを指します。契約上の義務を「滑り込み」で完了させるのではなく、期限が切れる「直前」に確実な履行を求める際に使われます。
法的解釈 (Legal Interpretation):
「~の終了時(at the end of)」と似ていますが、immediately prior to は「終了する前」にアクションを完了させることを要求します。これにより、終了後に「返還されていない」という空白期間が生じるのを防ぐ法的効果があります。
実務のヒント (Practical Tip):
秘密情報の返還やライセンスの使用停止などで多用されます。実務上は、相手方から返還請求があった場合にも対応できるよう、whichever occurs first(いずれか早い方) というフレーズと組み合わせて、履行の起点を網羅的にカバーするのが一般的です。
類似・関係する用語との違い:
- at the expiration of との違い:
期間満了「時」を指すのに対し、本表現は満了の「直前」を指し、終了前に義務を完了させるニュアンスが強まります。 - prior to との比較:
単なる「~より前に」ではなく、immediately が付くことで期限に極めて近いタイミングであることを強調します。
用法:
主に Confidentiality(秘密保持条項) や Termination(終了条項) において、契約期間が満了する前の最終的な義務(情報の返還や資産の引き渡し)を規定するために使われます。
例文(immediately prior to:~の直前に):
【Confidentiality(秘密保持条項)より】
Receiving Party shall return all Confidential Information to Disclosing Party immediately prior to the expiration of this Agreement, or upon Disclosing Party’s request, whichever occurs first, including all copies and summaries thereof.
(日本語訳)
受領当事者は、本契約の期間満了の直前に、または開示当事者の請求があった時のいずれか早い方の時点で、全てのコピーおよび要約を含む全ての秘密情報を開示当事者に返還するものとする。
例文の注記:
- expiration of this Agreement:本契約の期間満了。契約が当初の予定通り終了するタイミングを指します。
- whichever occurs first:いずれか早い方の時点で。期間満了と返還請求のどちらか先に起きた時点を履行期限とする標準的な表現です。
- including all copies and summaries:全てのコピーおよび要約を含む。原本だけでなく、派生的に作成された全ての情報の破棄・返還を徹底させるための文言です。