訳:
~しようとして、~するために
意味合い:
ある目的を達成するために、あるいは特定の望ましくない事態を回避するために、具体的な行動や措置を講じる意図を指します。
法的解釈 (Legal Interpretation):
主観的な「意図」だけでなく、その意図に基づいた「客観的な行動」を伴う場合に用いられます。損害賠償の文脈では、被害者が損害を最小限に抑えるために努力したかという「損害軽減義務(Mitigation)」の履行状況を判断する際の指標となります。
実務のヒント (Practical Tip):
契約書では、何らかのトラブルが発生した際に、善意で(あるいは合理的に)対処しようとした側の責任を免除したり、その費用を補償したりする文脈で使われます。「結果的に失敗したとしても、~しようとして講じた合理的な措置であれば保護される」という、過失責任の境界線を定める役割を果たします。
類似・関係する用語との違い:
- with the intent to(~する意図を持って)との関係:
intent はより「心理的な意図」に重点がありますが、attempt は「実際にその目的のために動いた」という行動のニュアンスが強くなります。 - for the purpose of(~の目的で)との関係:
purpose はより中立的・事務的な目的設定に使われますが、attempt は「困難な状況を打破しようとする」といった、動的な試みの文脈で好まれます。 - endeavor to(~するよう努める)との関係: in an attempt to は「特定の具体的な試み」を指すのに対し、endeavor to は「(ベストを尽くして)継続的に努力する」という、より広範で長期的な姿勢(ベストエフォート義務)を示す際に使われます。
用法:
主に Limitation of Liability(責任制限条項) や Indemnification(補償条項) において、緊急時や違反発生時の対応を規定する際に使用されます。
例文では、損害を「軽減しようとして(in an attempt to mitigate)」講じられた措置であれば、それによって二次的な損失が出ても責任を問わないという、誠実な対応者を守る免責機能を果たしています。
例文(in an attempt to:~しようとして、~するために):
【Limitation of Liability(責任制限条項)より】
Neither party shall be held liable for any additional losses incurred by the other party resulting from reasonable actions taken in an attempt to mitigate damages arising from any breach of this Agreement.
(日本語訳)
いずれの当事者も、本契約の違反から生じる損害を軽減しようとして(するために)講じられた合理的な措置に起因して相手方に生じた付随的な損失については、一切の責任を負わないものとする。
例文の注記:
- mitigate damages(損害を軽減する):損害が拡大しないよう努力する「損害軽減義務」を指す法的な重要表現です。
- reasonable actions(合理的な措置):主観的な試み(attempt)であっても、その内容が客観的に見て妥当である必要があることを示す限定語です。
- held liable for(~について責任を負う):責任の所在を確定させる際の中核的なフレーズです。