in contravention of

訳:

~に違反して、~に反して

意味合い:

法律、契約条項、規則、または命令など、守るべき規範を破ったり、これと矛盾する行為をしたりすることを指します。

法的解釈 (Legal Interpretation):

禁止行為が行われた際、その行為の「法的な無効性」を確定させるために使われます。禁止されている契約譲渡がなされた場合、その行為が in contravention of であることを理由に、無効を主張する根拠となります。

実務のヒント (Practical Tip):

譲渡禁止条項(Assignment)において、「違反して行われた行為は無効である」という文脈で、null and void とセットで使われます。

類似・関係する用語との違い:

  • in breach of(~に違反して)との関係:
    in breach of は「義務を果たさない」際に広く使われますが、in contravention of は「明文の禁止事項を破る」際により多く使われます。
  • in violation of(~に違反して)との関係:
    ほぼ同義ですが、in violation of は「法律や個人の権利を侵害する」文脈に強く、in contravention of は「定められた規則や手続き、命令に逆らう」というニュアンスで好まれます。
  • inconsistent with(~と矛盾して)との関係: i
    nconsistent with は「両立しない」という状態を指すのに対し、in contravention of は「禁止されている枠組みを積極的に踏み越える行為」を指すため、より非難されるべき性質が強まります。

用法:

主に Assignment(譲渡条項)Restrictive Covenants(制限的誓約) で使用されます。

例文(in contravention of:~に違反して、~に反して):

【Assignment(譲渡条項)より】
The Parties shall not assign or transfer any of their rights or obligations under this Agreement without the prior written consent of the other Party, and any assignment or transfer made in contravention of this Section shall be null and void and of no effect against the other Party.

(日本語訳)
各当事者は、他方当事者の事前の書面による承諾なく、本契約に基づく自己の権利または義務を譲渡または移転してはならず、本条に違反して行われたいかなる譲渡または移転も、無効であり、他方当事者に対していかなる効力も有しないものとする。

例文の注記:

  • assignment or transfer(譲渡または移転): 権利の売却(Assignment)だけでなく、合併等の組織再編に伴う包括的な承継(Transfer)も含めて禁止する広範な表現です。
  • null and void(無効): 単なる契約違反(損害賠償の対象)に留まらず、その譲渡行為そのものが法的効力を発生しないことを確定させる強力な文言です。
  • of no effect against the other Party(他方当事者に対していかなる効力も有しない): 違反して行われた譲渡に対し、残された当事者がその有効性を否定し、無視できる法的立場にあることを明示しています。