訳:
〜に鑑みて、~を考慮して
意味合い:
特定の事実、状況、あるいは背景を「判断の根拠」として考慮に入れることを指します。
法的解釈 (Legal Interpretation):
事情変更(Change of Circumstances)に基づく再交渉条項などで用いられます。単に「変えたい」と主張するのではなく、「特定の客観的な情勢変化(in view of…)」を根拠とすることで、交渉の正当性を法的に裏付ける役割を果たします。
実務のヒント (Practical Tip):
in view of significant changes(著しい変化に鑑みて)という表現は、価格改定のトリガーとして使われます。この場合、何をもって「著しい(significant)」とするか、具体的な数値(例:原材料費の10%以上の高騰)を併記すると、紛争を防ぎやすくなります。
類似・関係する用語との違い:
- considering(〜を考慮して)との関係:
ほぼ同義ですが、in view of の方が「目の前にある事実を根拠として重く見る」という、よりフォーマルで強いニュアンスがあります。 - based on(〜に基づいて)との関係:
based on は「直接的な根拠」を指しますが、in view of は「背景事情としての考慮」も含めた、より広い考慮を指します。 - in light of(〜に照らして)との関係:
契約実務では in light of と並んで多用されます。in light of は「事実を照らして判断する」という「判断の指針」としての意味合いが強いです。
用法:
主に Price Adjustment(価格調整条項)、Amendment(修正条項)、Recitals(前文) で使用されます。
例文(in view of:〜に鑑みて、~を考慮して):
【Price Adjustment(価格調整条項)より】
The parties agree to meet and negotiate in good faith to adjust the purchase price of the Products in view of significant changes in economic conditions or the cost of raw materials, provided that any such adjustment shall be effective only upon written agreement signed by both parties.
(日本語訳)
両当事者は、経済情勢または原材料費の著しい変化に鑑み、本製品の買付価格を調整するために誠実に協議することに合意する。ただし、当該調整は、両当事者が署名した書面による合意をもって初めて効力を生じるものとする。
例文の注記:
- negotiate in good faith(誠実に協議する): 事情の変化に鑑みて、一歩的な変更は認めないものの、「話し合いに応じる義務」を課すことで、契約の硬直化を防いでいます。
- significant changes in economic conditions(経済情勢の著しい変化): インフレや為替変動など、「契約時の前提を覆すような外部要因」を考慮の対象として明示しています。
- only upon written agreement(書面による合意をもって初めて): 協議の結果合意したとしても、「書面での署名」を効力発生の要件とすることで、口頭のやり取りによる混乱を防いでいます。