訳:
BからAを補償し、免責する(責任を負わせない)
意味合い:
特定の事象(B)に起因してAが被る損害を補填するだけでなく、 「Aが法的責任を問われないように守る」 という二重の保護を提供します。
法的解釈 (Legal Interpretation):
against は「外部の攻撃に対する盾」を意味し、Aが支払うべき金額を肩代わりするだけでなく、法的責任そのものからAを解放することを確定させます。
実務のヒント (Practical Tip):
hold harmless は、Aが第三者に対して責任を負った際、その責任自体を補償当事者が引き受けることを明確にし、将来の請求権放棄を含意することもあります。
類似・関係する用語との違い:
- release:
「既知または未知の請求権を放棄する」ことを指します。hold harmless が将来の第三者請求に備えるのに対し、release は過去の出来事の解決に多く使われます。 - exonerate:
「義務や罪から解放する」という意味です。法的責任を晴らすというニュアンスが強く、hold harmless よりも刑罰や過失の免除に近い文脈で使われます。 - protect:
広く「保護する」ですが、法的用語としては indemnify のような具体的な填補義務を伴わない、より一般的な義務を示すことがあります。
用法:
主にIndemnification(補償条項)において、 Third Party Claims(第三者請求) への対応において、被補償者を「無傷」に保つために使用されます。
例文(indemnify and hold harmless A against B):
【Indemnification(補償条項)より】
The Licensor shall indemnify and hold harmless the Licensee against any and all liabilities, damages, and costs arising out of any third-party claim that the Software infringes any patent or copyright of such third party.
(日本語訳)
ライセンサーは、本ソフトウェアが第三者の特許権または著作権を侵害しているという第三者からの請求に起因する一切の負債、損害、および費用から(について)、ライセンシーを 補償し、免責するものとする 。
例文の注記:
- against any third-party claim (第三者からの請求に対して) :外部の請求者という具体的な「盾」が必要な場面において、 against が防御対象を明確に特定 しています。
- liabilities, damages, and costs (負債、損害、および費用) :単なる損失(loss)だけでなく、未払負債や裁判費用までを網羅し、 hold harmless の効果を具体化 させています。
- infringes any patent or copyright (特許権または著作権を侵害している) :補償義務が発生する具体的な「原因」を特定し、補償当事者が負う リスクの境界線を画定 しています。