訳:
無形の
意味合い:
物理的な形態を持たない資産や権利を指します。具体的には、知的財産権(特許、著作権)、ブランド価値、営業権(グッドウィル)などが含まれます。
法的解釈(Legal Interpretation):
英文契約上、intangible資産は「物(Tangible)」とは異なる保護・譲渡の手続きを要します。例えば、動産の譲渡は引渡しで足りますが、intangible資産の譲渡はAssignment(譲渡証書)の作成や登録が対抗要件となるなど、法的な取り扱いが厳格に区別されます。
実務のヒント(Practical Tip):
M&Aや技術ライセンス契約では、どの資産がintangibleに含まれるかを包括的に定義することが重要です。特に、顧客データやノウハウといった「見えない資産」の所有権がどちらに帰属するかを明確にしないと、契約終了後に紛争の原因となります。
類似・関係する用語との違い:
- tangible(有形の)との違い:
物理的な形状を持ち、触れることができる資産(設備、在庫など)を指す反対語です。 - intellectual property(知的財産)との関係:
intangible資産の代表例であり、特許権、商標権、著作権などの法的権利を総称したものです。 - goodwill(営業権/のれん)との関係:
企業のブランド力や顧客基盤といった、intangible資産の中でも特に数値化が難しい付加価値を指します。
用法:
主にIntellectual Property(知的財産条項)、Definitions(定義条項)、Assets Transfer(資産譲渡)で使用されます。
- (文脈):譲渡やライセンスの対象となる資産の範囲を定義し、目に見えない権利を漏れなく保護する文脈で使用されます。
- (例文での役割):例文では、保護・譲渡される資産が物理的なものに限定されないことを示し、権利の包括性を確保する役割を果たしています。
例文(intangible)Asset Purchase Agreement(資産譲渡契約)から:
The Seller shall transfer and assign to the Buyer all of its right, title, and interest in and to the Purchased Assets, including both tangible property and intangible assets, such as patents, trademarks, and trade secrets used in the Business.
(日本語訳)
売主は、本事業において使用される特許権、商標権、および営業秘密などの、有形資産および無形資産の両方を含む、買収対象資産に関する一切の権利、権原、および利益を買主に対し譲渡し、移転するものとする。
例文の注記:
- right, title, and interest(権利、権原、および利益):
譲渡対象となる権利を余すところなく表現するための定型的な三位一体のフレーズです。 - including both tangible property and intangible assets(有形・無形の資産を含む):
資産を物理的性質で分けつつ、その両方を網羅することを明示しています。 - trade secrets(営業秘密):
登録はされないが法的保護の対象となる重要な無形資産の一種です。