invoice price

請求金額

意味合い

invoice price(請求金額)は
請求書(invoice)に記載された、買主が最終的に支払うべき合計金額を指します。実務上は、単なる支払額の確認だけでなく、損害賠償の限度額(Cap)を算出するための基準数値として頻繁に用いられます。

法的解釈(Legal Interpretation)

invoice price(請求金額)は
責任制限条項において、売主の賠償責任を一定の範囲に閉じ込めるための「物差し」となります。「賠償額はinvoice priceを超えない」と規定することで、売主にとっては予期せぬ巨額の賠償リスクを回避し、事業の予見可能性を確保するという法的な保護効果が生じます。

実務のヒント(Practical Tip)

invoice price(請求金額)は
賠償限度額として用いる場合、それが「個別の注文の金額(Total price of the Goods)」なのか、「年間の累計額」なのかを明確にする必要があります。売主としては、できる限り「対象となった製品の請求金額」に限定することで、賠償範囲を極小化する交渉が実務上極めて重要になります。また、税金や送料が含まれるかどうかも、金額の算定根拠として確認すべきポイントです。

類似・関係する用語との違い

  • Contract Price(契約金額)との違い:
    Contract Priceは契約全体(長期契約など)の総額を指すことが多いのに対し、invoice priceは特定の出荷や特定の請求に紐づく実額を指すニュアンスが強いです。
  • Aggregate Liability(責任総額)との関係:
    責任総額の上限を設定する際の基準値として、invoice priceが頻繁に引用されます。
  • Purchase Price(買付価格)との関係:
    ほぼ同義ですが、invoice priceは手数料や経費などを含んだ最終的な請求額をより具体的に指す場合に好まれます。

用法

invoice price(請求金額)は:主にLimitation of Liability(責任制限条項)やPayment(支払い条項)で使用されます。

  • (文脈):支払うべき具体的な金額を特定する際、または損害賠償の最大範囲を特定の取引金額に限定する文脈で使用されます。
  • (例文での役割):売主が負うべき損害賠償の総額を、買主が実際に支払った商品の請求金額までに制限するための基準として機能しています。

例文(invoice price)Limitation of Liability(責任制限条項)から

In no event shall the Seller’s aggregate liability for any claims arising out of this Agreement exceed the total invoice price of the Goods paid by the Buyer. This limitation shall apply regardless of the form of action, whether in contract, tort, or otherwise, under any applicable law.

(日本語訳)
いかなる場合においても、本契約に起因するあらゆる請求に対する売主の賠償責任総額は、買主が支払った本商品の総請求金額を超えないものとする。この制限は、適用法に基づき、契約、不法行為、またはその他を問わず、訴訟の形態に関わらず適用されるものとする。

例文の注記

  • aggregate liability(賠償責任総額):複数の請求があっても、それらを合算した最終的な上限であることを示しています。
  • exceed the total invoice price(総請求金額を超えない):売主が受け取った代金以上の損失を被らないようにするための、最も一般的な責任制限の手法です。
  • regardless of the form of action(訴訟の形態に関わらず):契約違反(Contract)だけでなく、不法行為(Tort)など、どのような法理に基づいた請求であっても制限を適用させる強い排除条項です。
  • under any applicable law(適用法に基づき):あらゆる法令の適用下において、この合意された制限が優先されることを念押ししています。