regardless of

訳:

~に関わらず

意味合い:

regardless of(~に関わらず)は:
特定の条件、原因、帰責性の有無、または事態の如何を問わず、定められた義務や責任が免除されず維持されることを示す複合前置詞です。例外を排除し、規定の絶対性を確保するために用いられます。

法的解釈:

regardless of(~に関わらず)は:
「whether or not(〜か否かを問わず)」と同等の効力を持ち、当事者の過失の有無や履行手段の違いによる免責主張を排除する役割を果たします。責任制限条項や損害賠償条項において、特定の例外規定の適用を遮断する法的な効力を持ちます。

実務のヒント:

regardless of(~に関わらず)は:
「regardless of cause(原因の如何を問わず)」や「regardless of fault(過失の有無に関わらず)」のように用いられ、厳格責任(Strict Liability)を課す際や、秘密保持義務の違反において下請業者や従業員の行為についても自ら責任を負わせる文脈で活用されます。

類似・関連する用語との違い:

  • notwithstanding(~にかかわらず)との違い:
    notwithstandingは主に「他の条項の規定にかかわらず(Notwithstanding any other provision)」のように他の条項との優先関係を示す接続詞・前置詞です。これに対し、regardless ofは事実や条件の如何を問わないことを示す点に違いがあります。
  • irrespective of(~を問わず)との違い:
    irrespective ofは語感・法的意思ともにregardless ofとほぼ同義であり、互換可能です。実務上、ほぼ同じニュアンスで双方用いられます。
  • subject to(~に従って・~を条件として)との関係:
    subject toは他条項への従属や制限を表します。実務上、regardless ofは他事項による制限を跳ね返し、規定を絶対的に適用させる関係にあります。

用法:

regardless of(~に関わらず)は:
主に、Limitation of Liability(責任制限条項)などで使用されます。

  • (文脈): 違反行為を行った主体が自社か委託先・従業員かを問わず、また過失の程度に関わらず、責任を完全に維持させる文脈で使用されます。
  • (例文での役割): 秘密保持違反が自社によるものか第三者(下請業者等)によるものかを問わず、当事者自身に完全な責任を課すことで、履行態様による免責の主張を遮断する役割を果たしています。

例文  regardless of(~に関わらず):

【Limitation of Liability(責任制限条項)より】
Notwithstanding any other provision contained herein, each party shall remain fully liable for any material breach of confidentiality obligations under this Agreement, regardless of whether such breach was caused by the party itself or by any of its authorized employees, representatives, or permitted subcontractors during the performance of the services.

(日本語訳)
本契約の他のいかなる規定にかかわらず、各当事者は、本契約に基づく秘密保持義務の重大な違反について、当該違反が当該当事者自身によって引き起こされたか、あるいはサービスの履行中にその権限ある従業員、代表者、または許諾された下請事業者によって引き起こされたかに関わらず、完全な責任を負うものとする。

例文の注記:

  • Notwithstanding any other provision contained herein(本契約の他のいかなる規定にかかわらず)は: 責任制限や免責を定める他の条項に優先して本規定を適用させる優先条項(Overriding Clause)です。責任の減免規定による骨抜きを防ぎ、本条の効力を絶対化します。
  • shall remain fully liable for any material breach(重大な違反について完全な責任を負うものとする)は: 損害賠償額の上限設定などの適用を除外させ、発生した損失について満額の賠償責任を保持させる規定です。重要義務の違反に対する強力な抑止力として作用します。
  • regardless of whether such breach was caused by the party itself or by any of…(当該違反が当事者自身によって引き起こされたか、~によって引き起こされたかに関わらず)は: 履行補助者の行為についても本人が直接責任を負うことを確定させる文言です。「下請業者の過失」を理由とした免責主張を遮断する作用を果たします。
  • authorized employees, representatives, or permitted subcontractors(権限ある従業員、代表者、または許諾された下請事業者)は: 当事者が業務を委託・関与させる関係者の範囲を明確化する記述です。管理監督責任の及ぶ対象を明示し、責任の漏れを回避します。