訳:
存続する
意味合い:
survive(存続する)は:
契約全体の期間満了、解除、または当事者の組織再編(合併等)といった大きな環境変化が生じた後も、特定の誓約、合意、保証、または権利義務が失効せずに効力を保ち続ける状態を表す動詞です。
法的解釈:
survive(存続する)は:
契約解除や合併等の事由によって原本となる契約関係や当事者の組織形態が変化・消滅した場合であっても、対象となる合意事項の法的拘束力を維持させる効力を生み出します。承継主体等に対しても法的な履行義務を引き継がせます。
実務のヒント:
survive(存続する)は:
当事者が組織再編や合併を行った場合における契約義務の承継可能性を担保するために、本動詞を用いて「合併後も存続し、承継法人に対しても効力を有する」旨をSuccessors and Assigns(承継人および譲受人条項)などで明示することが重要です。
類似・関連する用語との違い:
- remain in effect(効力を維持する)との違い:
remain in effectは契約期間中に規定が有効であり続ける状態全般を表すのに対し、surviveは契約の終了や組織変更といった「消滅事由を乗り越えて効力が維持される」点に強みがあります。 - continue(継続する)との関係:
continueは行為や状態の継続を表す一般的な言葉ですが、surviveは契約の失効という法的イベントに対抗して効力を生存させる文脈で特異的に使用されます。 - supersede(取って代わる・優先する)との違い:
supersedeは新しい合意が古い合意を無効にして取って代わることを指すのに対し、surviveは変化が生じても従来の合意がそのまま効力を保ち続けることを指す相反する関係にあります。
用法:
survive(存続する)は:
主に、英文契約書のSuccessors and Assigns(承継人および譲受人条項)などで使用されます。
- (文脈): 当事者の法的立場や組織の形態に変更(合併・再編等)が生じた場合であっても、契約上の約定や保証の効力を絶やさず維持させる文脈で使用されます。
- (例文での役割): 当事者の組織再編等の事態を乗り越えて、合意された誓約や保証が成立後の法人に対しても引き続き法的強制力を有することを明確にする役割を果たしています。
例文 survive(存続する):
【Successors and Assigns(承継人および譲受人条項)より】
All covenants, agreements, and warranties contained in this Agreement shall bind the respective corporate successors of the parties and shall survive any merger, consolidation, or corporate reorganization of either party, remaining fully enforceable against the resulting entity in accordance with the original terms explicitly set forth herein.
(日本語訳)
本契約に含まれるすべての誓約、合意、および保証は、各当事者のそれぞれの法人承継人を拘束するものであり、いずれかの当事者の合併、統合、または組織再編後も存続し、当該再編の結果として生じた法人に対して、本契約に明示的に定められた当初の条件に従い、完全な法的強制力を有するものとする。
例文の注記:
- shall bind the respective corporate successors of the parties(各当事者のそれぞれの法人承継人を拘束するものであり)は: 契約上の効力を当事者本人だけでなく、将来の地位承継人へ拡張させる規定です。当事者の交代が発生した場合でも契約の空洞化を防ぐ機能を持ちます。
- shall survive any merger, consolidation, or corporate reorganization(合併、統合、または組織再編後も存続し)は: 法人の消滅や再編といった組織上の変更が生じても、契約義務を消滅させない法的根拠を定める文言です。契約関係の継続性を担保します。
- remaining fully enforceable against the resulting entity(当該再編の結果として生じた法人に対して~完全な法的強制力を有するものとする)は: 再編によって新たに誕生した受入法人に対し、直接権利を行使できることを確定させる表現です。義務の履行責任を新法人へ確実に紐付けます。
- in accordance with the original terms explicitly set forth herein(本契約に明示的に定められた当初の条件に従い)は: 承継後の効力範囲が、変更なく元の契約条項のまま適用されることを保障する定型文言です。再編を理由とする条件変更を抑止します。