訳:
統計目的で
意味合い:
個々のデータ主体を特定することなく、全体的な傾向やパターンを把握するための非個人的な分析用途に使用されることを指します。
法的解釈(Legal Interpretation):
個人情報保護法(GDPRや日本の個法)の文脈で重要となります。個人識別性を排した「匿名加工情報」として扱うことで、当初の利用目的の範囲外であっても、例外的に利用が認められる法的根拠となることが多いです。
実務のヒント(Practical Tip):
「統計目的」と記載する際は、併せて「特定の個人を識別できない状態(anonymized/de-identified)」であることを明記し、プライバシー侵害のリスクを遮断していることを強調するのが実務上の定石です。
類似する用語との違い:
for statistical purposes と for research purposes の違い:
前者は数値的な集計や傾向把握に限定されますが、後者は「研究・開発」という、より広範な知的活動を含みます。プライバシー条項では、統計目的の方が「個人の特定から遠い」とみなされ、法的な許容範囲が広くなる傾向にあります。
用法:
主に、個人情報保護(Privacy/Data Protection)、秘密保持(Confidentiality)などの条項で使用されます。
データの二次利用を可能にしつつ、情報の機密性を担保する境界線を引く役割を果たします。
例文(for statistical purposes:統計目的で):
The Company may use anonymized Customer data for statistical purposes to improve its services, provided that no individual can be identified from such data.
(日本語訳)
会社は、サービスの向上を目的として、特定の個人を識別できない状態に加工した顧客データを統計目的で利用できるものとする。
例文の注記:
- anonymized:匿名化された。特定の個人を識別できないよう加工することを指す技術・法的用語です。
- provided that:ただし~という条件で。重要な免責や条件を付加する際の定型表現です。
- to improve its services:サービスの向上を目的として。利用の正当な動機を示すフレーズです。