Forum Shopping

訳:

フォーラム・ショッピング、法廷漁り(ほうていあさり)、管轄裁判所の有利選択

意味合い:

訴訟を起こす際、自らにとって有利な判決が期待できる、あるいは手続きが有利に進む管轄裁判所(裁判籍)を恣意的に選ぶ行為を指します。

法的解釈 (Legal Interpretation):

契約条文として記載されることは稀ですが、国際私法や抵触法の問題として重要視されます。各国の法律や裁判手続きの違いを利用し、「勝訴の可能性が最も高い場所」を探し求める行為であり、相手方にとっては予測不能な不利益となる可能性があるため、批判的な文脈(法廷漁り)で語られることも少なくありません。

実務のヒント (Practical Tip):

契約書作成段階で「合意管轄(Jurisdiction)」条項を明確に定めておく最大の目的は、このフォーラム・ショッピングを未然に防ぎ、紛争解決の場所を固定して予見可能性を高めることにあります。特に米国のように州ごとに法体系が異なる場合、どの州の裁判所を選ぶかが結果に大きく影響します。

類似する用語との違い:

Forum Shopping と Governing Law の違い:
Forum Shopping: 「どの場所の裁判所」で戦うかという管轄権の選択に関する行為です。
Governing Law: 「どの国の法律」を適用して裁くかという準拠法の選択です。
つまり、場所(Forum)とルール(Law)は別物であり、「自分に有利な審判の土俵(場所)を選ぶ」のが Forum Shopping です。

用法:

概念説明や、Dispute Resolution(紛争解決条項)の重要性を説明する背景として使われます。主に国際的な契約において、紛争解決の予見可能性やコスト、公正さを論じる際の重要なキーワードとなります。

例文(Forum shopping:フォーラム・ショッピング):

【概念説明より】
Forum shopping occurs when a party initiates a lawsuit in a specific jurisdiction that offers the most favorable laws or procedural advantages to maximize their chances of success.

(日本語訳)
フォーラム・ショッピング(法廷漁り)とは、訴訟の当事者が、自らの勝訴の可能性を最大限に高めるために、自らに最も有利な法律や手続き上の利点がある特定の管轄区域で訴訟を提起することを指す。

例文の注記:

  • initiates a lawsuit は「訴訟を提起する」という定型的な表現です。
  • maximize their chances of success(勝訴の可能性を最大化する)という目的が、この戦略の動機であることを示しています。