訳:
公務員、政府職員
意味合い:
政府、行政機関、司法機関、または公的な国際機関に勤務し、公権力を行使する個人を指します。
法的解釈 (Legal Interpretation):
米国の外国公務員贈収賄防止法(FCPA)などの文脈では非常に広く定義されます。単なる官僚だけでなく、「国営企業の職員」や、公的な機能を委託された団体の役職員も含まれる点に法的な注意が必要です。
実務のヒント (Practical Tip):
海外取引、特に発展途上国でのビジネスでは、government official への不適切な支払いが厳しい刑事罰の対象となります。コンプライアンス条項において、この用語の範囲を明確にし、「一切の利益供与の禁止」を誓約させることが実務の定石です。
類似・関係する用語との違い:
- public servant(公務員・公僕) との違い:
ほぼ同義ですが、契約書ではより事務的な government official や public official が好まれます。 - third party(第三者) との違い:
贈収賄の文脈では、直接本人に渡さずとも「第三者を通じて government official に渡すこと」も厳禁されます。
用法:
主に Anti-Bribery / Anti-Corruption(贈収賄防止条項) において、禁止行為の対象(相手方)を特定するために使われます。「コンプライアンスの遵守」を目的とします。
例文(government official:公務員):
【贈収賄防止法の遵守条項(Compliance with Anti-Bribery Laws)より】
Neither party shall offer, pay, or authorize any payment of money or anything of value to any government official for the purpose of influencing any official act or decision.
(日本語訳)
いずれの当事者も、公務執行または公的な決定に影響を与える目的で、公務員に対し、金銭または価値のある物品の提供、支払い、またはその支払いの承認を行ってはならない。
例文の注記:
- anything of value:価値のある物品。現金だけでなく、接待や贈答品、あるいは便宜供与などもすべて含まれる広範な表現です。
- influencing any official act:公務執行に影響を与える。正当な手続きを歪めるための「意図(目的)」を特定しています。
- authorize any payment:支払いを承認する。自ら払うだけでなく、部下や代理人の支払いを認めることも「違反」となります。