訳:
正当な理由なく同意を拒否したり遅らせたりしない、不合理に同意を留保または遅延させない
意味合い:
相手方の承諾を必要とする行為において、「不当な拒絶(withheld)」だけでなく「返答を遅らせることで実質的に妨害すること(delayed)」も禁じるフレーズです。
※ 比較解説(実務的深掘り):
- consent not unreasonably withheld との比較: 前回の用語に「delayed」が加わった形です。実務上、同意を「拒否」はしないものの、返答を何週間も放置することでチャンスを逃させるという嫌がらせ(戦術)があり得ます。このフレーズは、「合理的な期間内に回答する義務」を相手に課す、より強力な防衛手段となります。
- 「合理性(Reasonableness)」の基準: 何が不合理かは個別判断ですが、一般的には「相手方の信用力に問題がある」などの客観的理由がない限り、同意を出すべきと解釈されます。
用法:
主に 譲渡条項(Assignment Clause) や 再委託条項 で使用されます。
- (迅速な取引の維持): 譲渡の可否を迅速に判断させ、ビジネスの停滞を防ぐ。
例文(譲渡条項:Assignment Clause から):
Neither party may assign rights and obligations of this Agreement without the other party’s prior written consent, which will not be unreasonably withheld or delayed.
(訳) いずれの当事者も、他方当事者の事前の書面による同意なしに本契約上の権利義務を譲渡してはならない。なお、かかる同意は、正当な理由なく拒否したり遅らせたりしてはならない。
【注記】
- assign rights and obligations: 権利および義務を譲渡する。
- prior written consent: 事前の書面による同意。