for the avoidance of doubt

訳:

疑義を避けるために記すと、念のため明記すると

意味合い:

前の規定から論理的に導き出せる内容であっても、あえて具体的・明示的に記載することで、将来の解釈の争いを未然に防ぐことを指します。

法的解釈(Legal Interpretation):

「注意規定」としての性質を持ち、新たな義務を創設するのではなく、既に合意された内容の範囲を念押しして画定する効果があります。

実務のヒント(Practical Tip):

「for clarity」とほぼ同義ですが、より「誤解の余地を完全に潰す」というニュアンスが強いです。特に「消費税の別枠負担」や「権利の不放棄」など、実務上で揉めやすい箇所に挿入されます。

類似する用語との違い:

for the avoidance of doubt と for clarity の違い:
for the avoidance of doubt は、既存の条文から導き出される結論に「疑義(doubt)」が生じる隙を完全に遮断するという、より防御的で強いニュアンスを持ちます。対して for clarity は、単に文章を読みやすく、理解しやすくするための「補足・整理」というニュアンスが強いです。

用法:

主に、支払(Payment)、知的財産権(Intellectual Property)、責任制限(Limitation of Liability)などの条項で使用されます。
規定の射程を明確化し、相手方による「拡大解釈」や「勝手な除外」を封じる役割を果たします。

例文(for the avoidance of doubt:疑義を避けるために明記すると):

For the avoidance of doubt, the Service Fees mentioned above do not include any applicable consumption taxes, which shall be paid by the Customer.

(日本語訳)
疑義を避けるために明記すると、上述のサービス利用料には適用される消費税は含まれておらず、これらは顧客が支払うものとする。

例文の注記:

  • do not include:含まない。除外事項を明示する際の最も明確な表現です。
  • which shall be paid by:〜によって支払われるものとする。義務の所在(負担者)を確定させるフレーズです。
  • applicable consumption taxes:適用される消費税。将来の税率変更等にも対応できる包括的な表記です。