forfeit the right to (do)

訳:

~する権利を喪失する

意味合い:

契約上の義務を怠ったり、特定の条件を満たさなかったことへの「制裁」として、本来持っていた権利や利益を強制的に失うことを意味します。

法的解釈 (Legal Interpretation):

自発的な放棄(waiver)とは異なり、「違反に対するペナルティ」としての側面が強い概念です。英米法では、過度な没収(forfeiture)は公平の観点から制限される場合もありますが、契約実務では、期限徒過や義務違反に伴う権利喪失条項として頻繁に用いられます。

実務のヒント (Practical Tip):

支払遅延による割引(discounts)の取り消しや、競業避止義務違反による退職金受給権の喪失、あるいは預託した手付金の没収などに使われます。実務上は、「どのような不作為が、どの権利の喪失に直結するか」を明確にリンクさせておくことが、紛争防止の鍵となります。

類似する用語との違い:

forfeit と waiver の違い:
forfeit: 契約違反や条件不成就の「制裁」として、権利を「強制的に」失うことを指します。
waiver: 権利者が自らの意思で、権利を「自発的に」放棄することを指します。
つまり、相手のミスで権利が消えるのが forfeit、自分の判断で権利を使わないのが waiver という違いがあり、実務上の責任の所在が全く異なります。初読者の方は、「不利益な結果を招いて没収される」のが forfeit だと覚えると間違いありません。

用法:

Payment Terms(支払条項)等において、期限(Due Date)を守らなかった場合のペナルティとして権利(receive any discounts)を失う文脈で使われます。主に支払条項等で使われ、義務違反と権利喪失の因果関係を明確にする役割を持ちます。

例文(forfeit the right to receive any discounts:割引を受ける権利を喪失する)

【支払条項(Payment Terms)より】
If the Buyer fails to make the payment by the Due Date, the Buyer shall forfeit the right to receive any discounts previously agreed upon under this Agreement.

(日本語訳)
買主が支払期日までに支払いを履行しなかった場合、買主は、本契約に基づき事前に合意されたいかなる割引を享受する権利も喪失するものとする。

例文の注記:

  • fails to make the payment(支払いを怠る)という不作為が、forfeit(喪失)の直接の原因となっています。
  • previously agreed upon は「事前に合意された」という意味で、既存の権利が事後的に剥奪される構造を示しています。