訳:
総売上高
意味合い:
値引き、返品、配送費などを差し引く前の、商品の販売によって得られた全体の売上金額を指します。
法的解釈 (Legal Interpretation):
ロイヤリティ算出の基礎(Base)となる数値です。何をもって「売上」とするかは争点になりやすいため、「いつの時点の、どの金額か」を契約書内で厳密に定義し、恣意的な操作を排除する役割を持ちます。
実務のヒント (Practical Tip):
ライセンサー側は計算が単純で透明性が高い gross sales amount を基準にしたがりますが、ライセンシー側は返品や値引き分を引いた net sales(純売上高) を基準にするよう交渉するのが一般的です。
類似・関係する用語との違い:
- net sales(純売上高) との違い:
gross が「総額」であるのに対し、net は返品、割引、税金などを差し引いた「正味」の金額を指します。 - revenue(収益) との関係:
会計上の広い意味での収益を指しますが、ロイヤリティ計算などの具体的な算定式では、より明確な gross sales amount が好まれます。
用法:
主に Royalty Payment(ロイヤリティ支払い条項) において、支払額を決定するための計算式の一部として使われます。「支払い根拠の明確化」を目的とします。
例文(gross sales amount:総売上高):
【ロイヤリティ支払い条項(Royalty Payment)より】
The Licensee shall pay to the Licensor a royalty equal to five percent of the Gross Sales Amount of the Licensed Products sold by the Licensee to any third party during each calendar quarter.
(日本語訳)
ライセンシーはライセンサーに対し、各四半期中にライセンシーが第三者に販売した本ライセンス製品の総売上高の5パーセントに相当するロイヤリティを支払うものとする。
例文の注記:
- equal to five percent of:~の5パーセントに相当する。売上に対してどのような比率でロイヤリティが発生するかを示す計算の核心です。
- Licensed Products:本ライセンス製品。すべての商品ではなく、特定の契約対象製品のみが計算対象であることを限定しています。
- each calendar quarter:各四半期。支払いや報告を行う頻度(1月〜3月、4月〜6月など)を特定する実務的な期間表現です。