herein

訳:

これ(本契約)に、本契約(の本文)において

意味合い:

「本契約(この書面)の中に」という意味です。契約書全体、あるいはその条文の中を指し示すために使われます。

法的解釈 (Legal Interpretation):

ここでの here(この書面)が指す範囲は、通常「契約書の本文」です。別紙(Exhibits)や附属書(Schedules)を含むかどうかは、冒頭の定義や一般条項で整理されることが多く、herein の一語で契約全体を網羅します。

実務のヒント (Practical Tip):

例文のように一つの文章内に二つ出てくることがありますが、一方は「本契約の中で(開示された)」、他方は「本契約の中で(規定された)」というように、それぞれ情報の所在と条件の所在を指しています。

類似・関係する用語との違い

  • hereof(これの)との違い
    hereof は「本契約の(条項)」など「所有・所属」を指すことが多いのに対し、herein は「本契約の中に(規定された)」という「所在」を指します。
  • in this Agreement(本契約において)との関係
    現代的な英文契約では herein の代わりに in this Agreement と書くことが推奨される傾向にありますが、依然として herein は根強く使われています。

用法

主に Confidentiality(秘密保持条項)Miscellaneous(一般条項) で使われます。情報の範囲や、適用される条件の「所在」を特定する役割を持ちます。

例文(herein:これ(本契約)に、本契約(の本文)において)

【秘密保持条項(Confidentiality)より】
Each party shall maintain the confidentiality of all information disclosed by the other party herein, and shall use such information solely for the purposes and under the conditions set forth herein.

(日本語訳)
各当事者は、相手方が本契約において開示したすべての情報の秘密を保持し、かかる情報を、本契約に規定された目的および条件に従ってのみ使用するものとする。

例文の注記

  • information disclosed… herein本契約において開示された情報。一つ目のhereinは、秘密情報の対象となる情報の所在を指しています。
  • set forth herein本契約に規定された。二つ目のhereinは、情報の使用目的や条件が書かれている場所(本契約)を指しています。
  • solely for the purposes目的のためにのみ。開示された情報を目的外で使用することを固く禁じる、秘密保持の核心的な制約です。