Exit Strategy

訳:

終了戦略、撤退戦略

意味合い:

契約が満了したり、途中で解除されたりする際に、トラブルなく円滑に関係を終わらせ、次のステップへ移行するための計画です。

Legal Interpretation:

ITアウトソーシングや長期間の提携契約では、契約終了時にデータの返却や業務の引き継ぎが滞ると大きな損失が生じます。そのため、あらかじめ「どうやって綺麗に別れるか」を義務として規定しておくのがExit Strategy条項です。

Practical Tip:

「data migration(データ移行)」や「knowledge transfer(知識移転)」といったキーワードが含まれているかを確認しましょう。これらが無いと、解約したくても「今の業者からデータを返してもらえないので解約できない」という「ベンダーロックイン」の状態に陥るリスクがあります。

Exit Strategy(終了戦略)とTermination Clause(解除条項)の違い:
Termination Clauseは「どのような理由で契約を終わらせるか(条件)」を定めますが、Exit Strategyは「終わらせる際に、具体的にどのような手順で引き継ぐか(実務)」を定めるという補完関係にあります。

用法:

主に契約の終了(Termination)や、長期的なサービス提供(Services)契約において、終了後の混乱を防ぐための文脈で使用されます。

例文1(終了条項:Termination Provisions):

The Parties shall cooperate in good faith to develop and implement an Exit Strategy to ensure a smooth transition of services upon termination or expiration of this Agreement.
日本語訳
両当事者は、本契約の解除または期間満了時にサービスの円滑な移行を確実にするため、終了戦略を策定し実施することに誠実に協力するものとする。

例文2(サービス移行条項:Transition Clause):

This Agreement specifies the key elements of an Exit Strategy, including data migration, knowledge transfer, and resource redeployment.
日本語訳
本契約には、データの移行、知識の移転、およびリソースの再配置を含む、終了戦略の主要な要素が規定されている。

例文の注記:

  • smooth transition:円滑な移行。
  • resource redeployment:リソースの再配置(人員や設備の再割り当て)。