訳:
その者の、当該個人の
意味合い:
特定の個人を指す所有格であり、 性別に中立な表現(Gender-Neutral Language) として、個人(コンサルタント、従業員など)の権利や義務を規定する際に使われます。
法的解釈 (Legal Interpretation):
契約当事者やその関係者が自然人(個人)である場合、その 「占有」や「義務の主体」が特定の個人に帰属すること を法的に明確にします。現代の英文契約では、一方の性別に偏らないよう、この併記形式が標準となっています。
実務のヒント (Practical Tip):
法人が当事者の場合は its を使いますが、その法人の「役員」や「特定の個人」を指す場合には his or her が不可欠です。最近では、より簡潔な their を単数として使うケースも増えていますが、厳格な法務文書では依然として本表現が主流です。
類似・関係する用語との違い:
- its(その、それの)との違い:
its は法人(会社)を指すのに対し、his or her は 「自然人(個人)」 を指します。 - their(彼らの、それらの)との関係:
複数形、または性別を問わない単数代名詞として使われますが、法的文書では his or her の方が個人の特定性が高い とみなされます。
用法:
主に Confidentiality(秘密保持条項) や Intellectual Property(知的財産権条項) など、個人の行為が問われる条項で使用されます。
例文(his or her, his/her:その者の、当該個人の):
【秘密保持条項(Confidentiality)より】
The Consultant shall ensure that all Confidential Information remains within his or her possession, and shall prevent any unauthorized third party from accessing any part of such information without prior written consent.
(日本語訳)
コンサルタントは、すべての秘密情報が その者の 占有下にとどまることを確実にするものとし、事前の書性による同意なく、いかなる権限なき第三者も当該情報のいかなる部分にもアクセスすることを防がなければならない。
例文の注記:
- within his or her possession その者の占有下。法的な権利だけでなく、物理的・実態的にその個人が管理している状態を指します。
- unauthorized third party 権限なき第三者。情報の開示が許可されていない外部の主体を指します。
- prior written consent 事前の書面による同意。例外的なアクセスを認めるための厳格な手続き要件です。