for any reason attributable toの意味と例文

英文契約書・日本語契約書の作成・チェック(レビュー)・翻訳専門の行政書士事務所です。(全国対応)英文契約書で使われる表現のfor any reason attributable toについて解説します。例文をとりあげ、要点と対訳と語注をつけました。

1.解説

1)for any reason attributable toとは

for any reason attributable toは、英文契約書では、~の責めに帰すべき事由によりと訳されます。

日本語の契約書によく見られる、~の責めに帰すべき事由により、に相当する英文契約書の表現が、for any reason attributable toです。

~の責めに帰すべき事由とは、当事者に故意や過失があったときに、契約違反の責任が問われる、ということです。

2)for any reason attributable toの使い方・注意点

ところで、海外、特に英米法に基づき作成された英文契約書では、for any reason attributable toの表現はあまり使われません。

逆に、国内で、日本法を準拠として作成された英文契約書には、for any reason attributable toの表現が使われたりします。

英米法では、契約の債務は、故意や過失があっても免責されない無過失責任(strict liability)が基本原則だからです。

一方、日本法(民法)では、契約違反があった場合は、当事者に故意過失があるときは、責任をとらなければならない(過失責任主義)、という違いがあります。

注意点としては、当事者の責めに帰すべき事由だけでは、あいまいなため、具体的にどのような事由を指すのかを例示して、できるだけ明確にすることが重要です。

下記は、海外の英文契約書のからの、for any reason attributable toの表現を使った、少しめずらしい例文です。この記載だけからは、当事者の責めに帰すべき事由の内容が分からず、問題になりでそうです。

2.例文と基本表現:

(注):for any reason attributable toは、青文字で示し、基本表現をハイライトしています。

for any reason attributable toの例文

売買契約のConfidentiality(秘密保持条項)からです。売主の責めに帰すべき事由により、その受託業者等が規定に違反した場合、売主の守秘義務の重大違反と見なされます。

Seller agrees to exercise due care in keeping confidential any and all information related to the Technology, including any and all documentation and other physical manifestations or embodiments thereof. Seller further agrees to not disclose or provide any technical information known or related to this Agreement and shall not disclose, deliver, or make available any Confidential Information to any third party (including affiliates). Any breach of this provision by any contractor, distributor, or agent due to any act by any employee of Seller or its affiliate for any reason attributable to Seller shall be deemed a material breach of this confidentiality clause by Seller.

(訳):

売主は、当該技術に関連する一切の情報(一切の関連する文書およびその他関連する有形的または具体的な表現物を含む)の機密を保持することに十分な注意を払うことに同意する。 売主はさらに、本契約に関連する既知の技術情報を開示または提供しないことに同意し、機密情報を第三者関連会社を含む)に開示、提供、または利用できるようにしないものとする。 売主の責めに帰すべき事由による売主の従業員またはその関連会社の従業員の行為から生じた受託業者、販売店もしくは代理人のなした本規定の違反は、売主による本守秘義務条項の重大な違反と見なされるものとする。

(注):

*exercise due careは、十分な注意を払うという意味です。 

*any and allは、一切のという意味です。 

*physical manifestations or embodimentsは、直訳すると、ぎこちないので、有形的または具体的な表現物と訳しています。

*thereofは、そのという意味で、前のthe Technology(当該技術)を指しています。ただし、意訳(関連する)しています。

*make availableは、利用できるという意味です。 

*any third partyは、第三者という意味です。 

*affiliatesは、関連会社という意味です。 

*be deemedは、と見なされるという意味です。 

*a material breachは、重大な違反という意味です。 

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